多くの皮膚病はかゆみを伴います。犬アトピー性皮膚炎は、よく見られる一般的な犬の皮膚病です。 かゆみや症状を緩和するための薬物療法、スキンケアを組み合わせて行います。食事を工夫したりサプリメントで栄養を取り入れることも、広い意味で治療といえるでしょう。 経口薬(錠剤、カプセル剤)、注射薬、外用薬(スプレーやクリーム、軟膏)があります。 (例)抗体製剤、ステロイド剤・オクラシチニブ剤・シクロスポリン剤 【飲み薬の注意点】 お薬は処方された量と頻度を守って飲ませるようにしましょう。また、投薬中いつもと異なる様子や異変がみられた際にはすぐに獣医師に相談ください。まれにお薬を飲み込んだふりをして飲み損ねたり、吐き出したりしてしまう子もいます。投薬後は犬がお薬を飲んだかどうかしっかり確認してください。犬アトピー性皮膚炎は良くなったり、悪くなったりを繰り返します。症状が治ったように見えても、ご自身の判断で投薬を中止することは控えましょう。 抗原や刺激物を皮膚表面から洗い流し、保湿をたっぷりとして皮膚バリア機能を保護することが目的です。獣医師と相談して犬の肌に合ったシャンプーや保湿剤を使用しましょう。 健康な皮膚を維持するための、オメガ脂肪酸などを豊富に含んだフードやサプリメントを取り入れると、お薬の量や頻度を減らすことができるといった治療補助効果が期待できることがあります。 5分で犬アトピー性皮膚炎についてわかる動画です。 犬アトピー性皮膚炎は、多因性(原因が複数関与)の病気です。原因や悪化因子、環境因子が複数からんで、病気をより複雑なものにしてい ます。同じようなかゆみがみられる他の皮膚病もあり、いくつかのステップを経て診断されます。治療選択肢も複数あり、患者によって適切な薬や治療法は異な ります。犬アトピー性皮膚炎の症状や原因、治し方
犬アトピー性皮膚炎は、人のアトピー性皮膚炎と共通点の多い病気です。ここではその症状や原因、治療方法などについて説明していきます。
しつこいかゆみを管理し、生活の質(QOL、クオリティ オブ ライフ)を下げない治療や工夫が必要です。病気の概要
犬のアトピー性皮膚炎の治し方
犬アトピー性皮膚炎の治療
お薬(飲み薬・塗り薬など)
スキンケア(シャンプー・保湿剤など)
皮膚用のドッグフード、サプリメント
犬のアトピー性皮膚炎を動画で解説
犬の皮膚病は動物病院で定期的な診療を
犬アトピー性皮膚炎が、正しく診断・治療できるのは、獣医師だけ。かゆみを適切に管理すれば、犬アトピー性皮膚炎と診断されても、ご家族とともに楽しい生 活を送ることは可能です。獣医師はアトピーの犬にとって欠かせないパートナー。自己判断せずに定期的に動物病院を受診しましょう。